鍼灸マッサージ師がおすすめのお灸をご紹介します。
今回は、火を使うお灸の「せんねん灸レインボー」です。台座灸が初めての方や、低い温度で刺激したい時に使っています。特徴や気になる点をまとめました。
初めてのお灸ならレインボー
レインボーはせんねん灸の台座型のお灸です。火がつきやすくてシールも剥がしやすいので、簡単にお灸ができます。
また、ピーク時の温度がもっとも低いお灸のひとつです。肌にも優しく、刺激に敏感な方にも使うこともあります。

セルフケアアドバイスでも、お灸が初めての人にはまずレインボーです。
レインボーは火がつきやすくて、熱さのピークが低め。しかもお灸を外した後も温かくて、「お灸って気持ちがいいよ!」を実感しやすい商品です。
体力がない時にも使いますし、お母さんへのお灸を見た子どもたちが、「やってみたい」と声をかけてくれた時もレインボーです。
火を付けてから終了までが約5分
レインボーは、火をつけてから少しずつ熱くなります。火をつけてから終了まで5分ほどです。

数十秒後から温かさを感じ始めます。熱さは2〜3分後にはピークに達し、少しずつ弱くなります。
火は完全に消えた後も温かさは残るので、しばらく置くと熱刺激の時間が長くなり効果的です。
でも熱さを我慢するのはおすすめしません。続けられなくなるからです。熱ければお灸を外しましょう。台座をはさむように持つと火傷しません。
においと煙は他の台座灸と同じ
レインボーはもぐさを筒状にまとめたお灸なので、通常のもぐさと同じで、乾燥した草が燃えるにおいがします。

お灸後のにおいの残り方は、家によって全く異なります。機密性が高いマンションなどでは、においが残りやすいです。半日以上残ることもあります。
とは言っても、気にならない方は気にしていません。一軒家やアパートでは、そこまで残らない印象があります。
レインボーは煙が出るので、マンションなどの煙探知器が気になりますよね。これまでの経験上は、数個同時に燃やす分には反応しませんでした。でも同時にたくさんお灸をしたい時は、換気をおすすめします。

使い方と火の付け方
使い始めのころは、まずツボに印をつけてから始めます。

台座裏のシールを剥がして、火を付けてからツボの上におきます(そっと置くだけでくっつきます)。熱さを感じなくなったら外しておしまいです。
お灸は台座を指ではさんで持ちます。
せんねん灸の煙OKタイプの台座型は、どれも火がつきやすいです。ライターや火がついた線香なども使えますが、私はろうそくを使います。
ろうそくは無印のティーライトを使っています。1個のろうそくに火を何度もつけたり消しますが、ろうそくの品質が安定しているのでとても助かっています。
どこで買える?
大手ネットショップやせんねん灸のオンラインショップで購入できます。
ただ、多くても60点入りしか売られていません。本当におすすめのお灸なので、他のお灸のように150個、300個入りなどを売って欲しいと切に切に希望しております。
